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early spring9 

early spring9


バレンタインの前々日の土曜日。
真行寺は買い物に出掛けた。
デパートで全部揃うから、買い物は一箇所で済ませそうだ。
チョコレートは、真行寺が小さい頃からある…赤いパッケージの、あのチョコレート。

「何だかんだ言っても、これが一番好き

2枚じゃ少ない?どうしよう…。

ふと、その横を見ると白いパッケージの物と、黒いパッケージのチョコレートが陳列されていた。

「あ、ホワイトチョコ…こっちはビターチョコじゃん」

う~ん…。

チョコレートごときに迷う真行寺。暫く悩んで、最終的に赤いパッケージのチョコレートと白いパッケージのチョコレートを選んだ。

「あとは…型とか見なきゃ」

カートを転がしながら、目的の物を探す。


デパートの一階で買い物を済ませると、その足で二階へ上がってみる。前から、ちょっと気になっていた店があったのだ。
真行寺はチョコレートの他に、プレゼントを付けようと考えていたので…。そこで、ちょっと見てみようと思った。

そこは…

男性下着専門店。

一歩、中に踏み込むと…女性並に色々ある。夢中になり、奥へ奥へと進んで行くと…生地がどんどん小さくなっていく。それを見て、真行寺は色々妄想していた…。ひとつの商品に目が釘付けになる…。

(うわっこれ…強烈っ!)

でも…こんなエッチなの穿いてくれるかなぁ?前にプレゼントしたヤツは、1回穿いてくれたけど…。また、怒られちゃうよな…きっと。

う~ん…。

ここでも悩んだ。

もう少し見てみよう。

真行寺は、普通の形の物を見てみた…。

(あ、これ…可愛い)

アラタさんの可愛いお尻にピッタリかもえ~っと…Mサイズでいいよね…。ふふっこれに決めたっアラタさんは、こ~ゆ~の持ってないもんね~。地味な色のパンツだし~。

真行寺は2枚の下着を選び、レジへ向かった…。


~・~・~・~・~・~・~


そして、日曜日。

この日は午前中から、二人でチョコ作りに励む。

お互いが…本命。

手作りチョコは、二人共初めて。市販のチョコレートを溶かして、形を変えるだけの簡単な作り方だけど…。

二人で『美味しいね』って、食べれたら…それだけで、幸せ。

「アラタさん、これ溶かして」

チョコレートを割り入れたボウルを三洲に渡した。

「ボウルをお湯につけて溶かすんだよ」

「混ぜてればいいのか?」

「うん、そうだよ…。ふふっアラタさんの、エプロン姿…可愛い

真行寺は、上半身を少し屈めて、三洲の頬にチュッとキスをした。

「…真行寺、そんなことしてないで、お前も早くやれよっ」

真行寺の脇腹に、肘鉄を喰らわせた。

「う"っ…もぉ、そんなに怒んなくたっていいじゃんっ」

「別に…怒ってないだろ」

頬をほんのり赤く染めて、チョコレートをかき混ぜる三洲…。真行寺もチョコレートを混ぜながら、

「型ね、色々あったんだけど…ハートだけにしちゃった俺達、ラブラブだからっふふっ

「…お前、言ってて恥ずかしくないのか?」

俺達、ラブラブ…とか。

「う~んだってホントのことじゃん

恥ずかしくなんかないも~ん

真行寺は三洲にピタッと寄り添った。

「何だよ…そんなにくっついたら作業しにくいだろ?」

「いいじゃ~ん

誰も見てないしさぁ~…。

二人は…。

溶かしているチョコレートよりも甘いのかも…。

かき混ぜること、数分。チョコレートの甘い匂いがしてきた。

「だいぶ、溶けてきたね型に流し込もうよ

「…そうだな」

「アーモンドと、ピーナッツも入れようよ」

アーモンド入りのチョコレートには、淡い思い出がある。二人がまだ高校生だった、春の日…。
当時、生徒会長だった三洲にアーモンド入りのプチビットを奪われた。(しかも新品!)
あの当時、"真行寺の物は俺の物"なんて言って、三洲に色々持っていかれたっけ…。空腹ということもあって、

「俺も食べたい!」

と、申し出ると…何と、三洲は。口移しでプチビットを返してくれたのだ!

あの、神聖なる生徒会室で…。

嬉しくて…幸せで…三洲をギュッと、きつく抱きしめた。

そんな甘い記憶が甦る…。
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