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いつも君を想ってる9 

いつも君を想ってる9


「じゃぁ…あーちゃんって呼んでいいっすか?」

「それは、ダメだ」

……バッサリ。

「…ちぇっ、つまんねぇの。ね、アラタさん?ここって…夜景綺麗っすね。会社にも近いし…良い物件、見つけたっすね」

「…まあな」

「俺なんか、駅が二つ向こうだから…朝も、夕方も、満員電車でボロボロっすよ…」

「…そうか、大変だな」

クスッと笑う。
せっかく…抱き合って、いい雰囲気なのに…何て話してるんだろう?
キスのひとつでも…すればいいのに。

「…アラタさん、体冷えちゃってるよ…部屋の中に入ろ?」

「ああ、そうだな…」

抱きしめ合っていた腕を、緩めて…胸を離すと、秋の夜風がスーッと胸を撫でていく…。
真行寺に肩を抱かれて、部屋の中に戻った。
時計は、22:30を過ぎている。
二人でソファに腰掛けた。TVも消して、静かな空間に二人きり…。
先程、ビールを飲んだ所為か…三洲の頬は、ほんのり赤かった。
さっきは暗がりで、分からなかったが…そんな三洲を見て、真行寺の胸の鼓動が、激しく胸を打ちつける。
三洲の…切なげな瞳と、柔らかそうな口唇が…ヘタな女よりも、ずっと色っぽくて…堪らなかった。
三洲の肩を抱き寄せると、真行寺の肩に、頭を預けてきた…何となく、聞いてみる。

「…アラタさん、少し早いけど…体も冷えちゃったし…もう、寝る?」

「…そうだな」

三洲は俯いて答えた。
…もう一つ…。
気になっていたことも、聞いてみた…。

「…で、あの…俺、その…やっぱり、今夜…ベランダっすか?」

「…そうだな」

「…そうっすか」

三洲の言葉に、真行寺はガクッと項垂れた。
三洲は、クスッと笑って、

「…そんなこと、まだ気にしてたのか?」

「…だって…」

三洲は、真行寺の手をギュッと握って…

「…バカだな…冗談だよ」

アラタさんなら、遣りかねない…なんて言えない。

「…アラタさんっっ!」

真行寺にギュッと抱きしめられた…。冷えた体に、真行寺の体温が滲み渡る…。
それがやっぱり…心地好い。少し体を離して、真行寺と視線を合わせた。

「…真行…んんっ…」

名前を呼ぼうとして、言い終わらないうちに、口唇を甘く塞がれ……うっとりと目を閉じた。
久しぶりの真行寺とのキスに…体の力が抜けていく…。口唇を離して、真行寺の肩口に顔を埋めた。

「…アラタさん、俺…もう、我慢出来ないっす…」

耳許で囁かれて、ずっと胸の奥に抑えていた欲望が、溢れ出していく…。
…真行寺に抱かれたい…。
いつも、そう思っていた。仕事にしても、何にしても…満たされない毎日に、
ただ…真行寺だけが、足りなかった…。

「…寝室へ…行かないか?」

真行寺の耳許で、小さく言った……。

「…うん」


リビングの電気を消して、二人は寝室へと、場所を変えた。
寝室のカーテンは開けられたままで、月の光が差し込んでいる…。
着けていたものを、全て脱ぎ捨てた…。
三洲は、裸の真行寺に見惚れた…贅肉なんて、全くついていない…引き締まった体。
堪らず、縋り付き…胸に顔を埋めると、真行寺の掌が三洲の頬を優しく包む…。
見上げると、しっとりと口唇を重ねられ、甘い吐息が漏れた…。

「……はぁ…ン…ンン…」

舌を絡ませて…深いキスをする。
体が甘く疼き…膝から崩れ落ちそうになるのを、必死で堪え…真行寺の背中に回した腕に、力を込めて体を支えた…。

ひとしきりの、キスの後…
ひょい、と抱き上げられてベッドに降ろされた。

うなじに舌を這わせながら、真行寺が耳許で囁く…。

「…アラタさん…愛してる…」

一番…聞きたかった言葉…。

「…真行寺…」

………もう、離れたくない。
会えなかった時間を、取り戻すかのように、二人は、何度も、何度も…体を繋げた…。
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