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夏祭り6 

夏祭り6


三洲の部屋で寛ぐ(イチャつく)間もなく、ドアにノックが…。

「あーくん?ちょっといいかしら?」

ドアの向こう側から理子の声。

「どうぞ」

ガチャっと、ドアが開いた。

「お寛ぎのところ、ごめんなさいね?二人とも、お風呂入るでしょ?沸いてるから、使ってね?」

「うん、ありがとう。母さん」

「ありがとうございますっ」

にっこり笑って応えると、理子はそれだけ伝えて下の階へと降りて行った。

「真行寺、先に入ってきて良いぞ」

お客扱いの真行寺に先を譲ると、

「え、いいよ。アラタさん先に入って…あ。そーれーとーもー…一緒に入るぅ?ふふっ

「バーカ、ここをどこだと思ってるんだ?一緒に入る訳ないだろっ」

「…言うと思ったーっ」

すご~く、残念…。

自宅マンションならともかく…。ここは三洲の実家。下手なことは、出来そうもない。男風呂とか、そんな風に考えれば別に…一緒に入っても良いはず?
でも、三洲は『一緒にお風呂』は、あまり好きじゃないらしい…。

「…入らないなら、先に入ってくるぞ?」

「うん、良いよ

「なあ、真行寺」

「ん?何?」

「浴衣の帯、解いてくれないか?」

「…え?」

真行寺は咄嗟に妄想をした…。
時代劇でよくある、綺麗な町娘が悪代官様みたいな人に着物の帯を、解かれてしまう…あのシーン。

クルクル回りながら…。

あ~~~れ~~~って。

…ふふっ

「どうした?真行寺?解き方が分からないのか?」

「えっ!?あっ、いや…大丈夫だよ」

変な想像をしてたなんて、バレたら大変だ。でも…。それにしても、勿体なさすぎる。こんなにも、色っぽい三洲の浴衣姿…。

もう少し、堪能したかった気もするが…。

三洲の帯を解きながら、

「…何か、勿体ないね?」

「…勿体ない?…何が?」

「何って…アラタさんの浴衣姿もっと、見てたかった…」


真行寺は、我慢出来ず…三洲を背中から、ふわっと包み込む…。

「…真行寺、暑苦しいだろっ」

「もぉ…意地悪言わないでよ…」

ずっと、ずーっと、こうしていたいのに。三洲の手が真行寺の腕を解いていく…。

「風呂入ってくるから…待ってろよ」

真行寺の頭を引き寄せて、そっとキスをした。


~・~・~・~・~・~・~


真行寺も風呂を済ませ、三洲の部屋へ…。部屋へ戻ると、三洲はシングルベッドに腰掛けていた。

「アラタさん、お・待・た・せ

三洲の隣に腰掛け、むぎゅっと抱きしめ…顔を近づけていき、あともう少しで三洲の柔らかい口唇に辿り着こうとした時…。

コン、コン。

ドアにノック。

慌てて、体を離した。

「はい」

三洲が返事をしながら、ドアを開けると理子が立っていた。

「あーくん、スイカ持ってきたから真行寺君と食べてね?今、真行寺君がお風呂上がったみたいだったから、切ってきたの。よく冷えてて美味しいわよ

見れば、大玉のスイカの半玉分…。ギョッとした三洲だが、せっかく用意してくれた物をいらないとも言えず…。

「ありがとう、母さん。でも、もう、ゆっくりしなよ…俺達のことはいいから」

「ええ、ありがと。そうするわね」

「食べ終わったら、キッチンに置いておくから…」

「分かったわ。じゃ、おやすみなさい。真行寺君も、おやすみなさい。ゆっくり休んでね」

顔だけ覗かせて、理子が言うと、真行寺は立ち上がり…。

「あ、ありがとうございますっ。おやすみなさいです」

深々と頭を下げる。

理子が階段を降りて行くのを見届け、部屋のドアを閉めた。

「真行寺、スイカ」

「わっ美味そう

真っ赤で、甘そうなスイカ。

「いただきま~すっ」

早速、手に取りカブりつく真行寺を見て…。何度も思うことだが、ホントによく食べる…それは、まあ美味そうに。

「ん~!甘~い!アラタさん食べないの?」

子供のように無邪気に笑って…。

「しかし、よく食うな?俺はこれだけあればいいから…あとは、食っていいぞ」

小さいものを二切れ取る。

「…え?そんだけでいいの?」

「いいよ…お前、そう言えば綿菓子もあるだろ?」

「あーっ!そうだっけ!すっかり忘れてたっ!」

食いしん坊のクセに。忘れることもあるんだな…。

そう思ったら、何だか笑えてくる…。
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