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青空11 

青空11


「…何だ、またイヤラシイこと考えてたんだろ?ふふっ」

「…えっ、だって…ご無沙汰だし…ソッチじゃないの?」

「あのなー…。ご無沙汰って言う程、ご無沙汰じゃないだろ?ほら…ちょっと肩、圧してくれよ」

そう言うと三洲は、ころんと俯せになった。

「…ちぇーっ、つまんないの~」

「つべこべ言ってないで、早く圧してくれよ…。一日中ずっと座りっ放しだから、首と肩と腰が凝り固まるんだよ…。ご褒美、あげるから…」

ご褒美?…ご褒美!?マジ?

ご褒美という言葉に真行寺は弱い。目の色を変えてニヤニヤしながら早速、三洲の上に跨がり白々しく…、

「え~…何処を圧しましょうか~?ふふっ

ご褒美の為なら、何でもします!ご主人様

ん?女王様?

「…お前、ご褒美って言うとコロッと態度が変わるんだな?まったく…」

「だって、嬉しいんだもんふふっ

大好きな三洲から貰えるご褒美と言えば…やっぱり、アレ!?真行寺はご褒美を早く貰いたい一心で、三洲の体をマッサージする…。

「…気持ち良い?」

「…うん…」

スポーツをやっていた人間の手つきは、さすがに違う…。強過ぎず、弱過ぎず、ちょうど良い指圧…。

「アラタさん、結構凝ってるね?肩なんか、ガッチガチだよ…」

肩から背中、腰へとじっくり圧していく。三洲の体は徐々に血行が良くなり、心地好い眠りに誘われる…。

スーッと吸い込まれるように…。

「…アラタさん、どう?…少しは楽になった?」

「……………」

…応答なし。

「…ん?アラタさん?」

真行寺は三洲に覆い被さる形で、顔を覗き込むと…三洲は、すーすーと寝息をたてていた。

「…え?寝ちゃった!?」

…ご褒美は?

ご褒美のエッチは~~~~!?…楽しみにしてたのに。

「…何で、寝ちゃうかなあ…?」

さっきまでの元気はどこへやら…。途端に力が抜けた真行寺は、三洲の横に寝転んだ。寝込みを襲えば、きっと不機嫌になってしまうだろう…。

…はあああああ。

俯せのままの三洲を見つめる…。でも俯せのままでは苦しくない?そう思って、三洲の体をそっと仰向けにした…。
その寝顔は綺麗で、可愛くて…。そのまま寝てしまうことが、ものすごく惜しい!!

「…チューだけなら、良いかな?」

我慢出来なくなった真行寺は、三洲の顔を覗き込み、顔を近づけていく…。近くで見れば見る程に、その美しさの虜になる…。

お姫様みたい…。

もう少しでピンク色の口唇に触れようという時、真行寺の背中に三洲の腕が回された…。

「わわっ!」

ビクッとして、背筋がピン!と伸びた。

狸寝入り!?

「…意地汚いぞ…真行寺。ふふっ」

瞳を閉じたまま、三洲が言うと

「もぉっ、起きてたの?」

「…殺気を感じたんだよ、ふふっ」

「殺気なんて、ヒドイよ…。だって、ちゃんとマッサージやったもん…。チューくらい、いいじゃん…」

三洲の少し伸びた前髪を梳きながら、口を尖らせた。

「…だからって、寝込みを襲うなよ」

薄く目を開けて、真行寺を見る三洲の口調は柔らかかった…。

「…襲うなったって…アラタさん、襲いたくなるような顔して寝てるんだもん…。あ!でもっ、まだ襲ってないからねっ?未遂だよ!未遂!」

「…ふふっ、あははっ」

真行寺の言い種が可笑しくて、つい笑ってしまう。よっぽど、ご褒美が欲しいのだろう…。

「…もぉっ…、笑ってないで、ご褒美ちょうだい

愛おしげに、三洲を抱き寄せる…。

「…しょうがないな…お前は…」

ご褒美をあげると言ってしまったし、ここは日頃の感謝も込めて…。真行寺の掌の温もりを感じながら、三洲はその身を預けた。


~・~・~・~・~・~・~


「俺ね…いつもアラタさんのこと、心配してるんだ…」

まっすぐ天井を見て、真行寺が呟いた。

「…え?…何を?」

真行寺の裸の胸に凭れて、三洲が聞き返す…。

「…アラタさん、綺麗だからさぁ…。悪い虫がついたら…俺、ヤダもん」

「…そんなこと心配しなくて良いよ。虫なんかつかないからさ…」

会社の鈴峰のことが頭に過ぎる…。アイツは悪い虫以上に悪い虫…。真行寺に何気なく聞いてみる。

「…もし、俺に変な虫がついたら…どうする?」

「そんなヤツ…ブッ飛ばすに決まってるじゃん!…絶対、許さないよ。アラタさんは…俺のものだもん」

ぎゅうっと、三洲を抱きしめる…。

「…真行寺」

「…スケベは…俺一人で充分だよ…」

「…そうだな」

「…ねぇ…、少しくらい否定してよ…。俺って、そんなにスケベ?」

「…否定なんかするわけないだろ?…どスケベ、ふふっ」

悪戯っぽく、三洲が笑った。
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