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青空14 

青空14


外で食事を済ませて、自宅マンションに帰ってきたのは14時過ぎ。部屋へ入るや否や、真行寺は後ろ手にドアをロックして、三洲にガバッと抱きついた。

「…なんだよ、もうするのか!?」

「だって、食後のデザートだもんふふっ

「まだ真っ昼間だぞ?…夜でいいじゃないか。それに…」

「それに?何

「…デザート、デザートって言うなっ」

「いいじゃん…ねぇ、俺…夜まで待てないよ…」

待ちきれない真行寺は、三洲の白いコットンシャツの真ん中のボタンをひとつ外して、そっと右手を忍び込ませた…。

「…あんっ…」

人差し指で、小さな乳首を転がされて…吐息まじりの声が漏れる。

「…ふふっ気持ちイイ?…アラタさん、ここ…弱いもんね

耳許で囁いて、そのまま口唇を首筋へと滑らせた…。

「…止せよ…こんな所で…あっ…」

まるで、甘い魔法を掛けられたみたいに、足の力が抜けてく…。背後にいる真行寺の頭を引き寄せる…。
熱を帯びた、真行寺の指と口唇に翻弄されていくこの体…。もう、どちらも止めることなど出来なくなっていた。
靴を脱ぎ捨てたまま揃えもせず、真行寺に抱きしめられたまま背中を押されて、寝室のベッドに二人で倒れ込んだ…。


~・~・~・~・~・~・~


「…お前、せっかく礼服買ってきたのに、ひっぽ投げておくなよ…」

いくら皺になりにくい素材だからと言え、雑に扱うのはどうかと思う…。

「…だって…すぐエッチしたかったんだもん

ぎゅうっと三洲を抱きしめた。

「…いいから、クローゼットにしまってこいよ」

愛し合ったその後…真行寺の腕の中で、微睡みながら三洲が呟く。

「…うん…でも、後でいいよ…。もうちょっと、こうしてたいし

少し開けてある窓から、風がどこからか…金木犀の香りを連れてくる…。10月に入ると、秋らしい日が訪れて…陽が落ちると少し肌寒い。

「…アラタさん、寒くない?」

腕の中の恋人は、とても寒がりだったりする…。剥き出しの白い肩を掌で包み込む。

「…寒くないよ」

真行寺の温もりが恋しくなる季節でもある10月…。でも今は、窓から吹き込む金木犀の風が素肌に心地好く感じられる…。

だけど、薄暗い寝室のベッドで二人寄り添う…。

どれくらいそうしていたのか…。眠りから覚めた三洲。隣にいた筈の真行寺は、もういなくてベッドに一人きり…。
ベッドから起き上がると、脱ぎ散らかした服も、ひっぽ投げてあった礼服も片付けられていた。
フローリングの上にササッと簡単に畳まれた服に手を伸ばし、それを身につけ寝室を後にした。
そのままリビングまで行くと、キッチンにいた真行寺が気がつき…三洲に声を掛ける。

「あ。アラタさん、起きた?」

「…うん…よく寝たよ」

真行寺に近づき、その背中へ凭れるように抱きついた…。

「ふふっまだ眠い?アラタさん、よく眠ってたもんね?俺が起きたの、知らなかったっしょ?」

「…知らなかったよ。お前の背中…温かいな」

体をピタッと密着させた。

「…もぉ…アラタさん、俺のこと煽ってる?一回じゃ…足りなかった?ふふっ

前で組まれた三洲の白い華奢な手に、そっと触れた…。

「…一回で充分だよ」

ぎゅうっと…腕に力を込めていく。そんな三洲の行為が、やっと鎮まった真行寺の理性を煽り立てるが…。ここは、その気持ちをぎゅぎゅっと押し込めて!

「アラタさん、座って待ってて?」

何でもないように応えてみるが、三洲はそんな真行寺の気持ちを知ってか、知らずか…。

「…嫌だって、言ったら?」

「今日のアラタさん…やけに絡むじゃん?ふふっ

滅多にない甘えんぼな、可愛い三洲…。

「…いいだろ?別に。今日は…そんな気分なんだよ」

こんなにベタベタしてくるってことは…やっぱり!?

「…じゃあ、じゃあ…後で第2R…イッちゃう!?」

真行寺はこう解釈した。

「…誰もそんなこと言ってないだろ?…さっきも言ったけど、一回で充分だ。調子に乗るな、真行寺」

「…もぉ、期待させないでよ~…意地悪」

ガックシ。

冗談半分で言ったことだけど、こうもハッキリ返されると…何だかカナシイ。

「勝手に期待したお前が悪いんだろ?ふふっ」

項垂れる真行寺の広い背中へ、愛しげに顔を埋めた…。
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