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青空31 

青空31


「ねぇ…あそこの二人、超イケメンじゃない!?」

「え!?どこ、どこっ!?」

そう噂するのは、新婦側の…史織の友人達だ。

「ほら、あそこに史織のお父さんとお母さんと、啓介君のお母さんいるじゃない?その向かいに座ってる二人よっ!」

「…あ、ホントだぁねぇっ、啓介君の知り合いかしら?」

「確かさぁ…、啓介君って東京の大学行って…向こうで就職したんだよね?…大学の同期生かなぁ?」

三洲と真行寺に興味津々な二人はコソコソ、ヒソヒソ…。

「…彼女いるのかしら?」

「…うーん、あの容姿だもん…いるよね?きっと…」

「でも、でも~、咲子はどっちがタイプ!?私は手前に座ってる、背の高そうな人がいいわ

「えーっ!?私はその隣の茶髪の人がいい~男の人なのに、スゴイ綺麗だわ~うっとりしちゃう~

「あら~、あの人だって素敵よー!…ねぇっ、彼女いるのか聞いてみない?」

「…えっ!?イヤよー!恥ずかしいじゃない!」

「だって、チャンスよ!もしかしたら、そこから恋が始まるかも知れないでしょっ!?」

「…じゃあ、千夏聞いてきてよ?」

「…え~っ!?私ひとりで行くの!?咲子も来てよ~?」

「何よ、自分が言い出したクセに…。それに、いきなりそんなこと聞けないでしょ?史織に間に入って貰って…それとなく聞いて貰うのよぉ!」

「…やだ、アンタ。頭良いわね?」

友人の史織が結婚するのが羨ましくて…若干、焦り気味の女二人だが。

「…あの人達、二次会来るかしらね?」

今がダメなら、チャンスは二次会ね!

そう期待した直後のこと…。咲子が気づいた。

「…ねぇ、千夏…指輪してるわ、あの人達…」

「…え?指輪?」

「ほらーっ、左手の薬指!」

言われて、よーく目を凝らして見てみると…。時折、キラッと光る指輪に目が止まった。

「…ヤダッ!結婚してるの!?も~!何よ~!」

まだ一言も話してもいないのに、フラれた気分…。

「…はぁ~あ…イイ男は、もう相手がいるもんなのね…」

他の女が放っておく筈はない…。目の保養が出来ただけでも、有り難いと思うか…。そうでもしなければ…結構、キツイ。重~い溜め息と共に、肩をガクンと落とした二人だった…。


~・~・~・~・~・~・~


海に面したチャペルでの挙式を終えて、中庭へ出ると…眩しい程の青空が広がっていた。雲ひとつない、スカイブルー…。まるで、広瀬と史織の門出を祝福しているようだ…。

まさに「晴れの門出」なのだ。

主役の二人は、写真撮影の的になっている。

「広瀬さん、男前だね史織さんも、すっげ綺麗…」

白いタキシードと、純白のウェディングドレスに身を包む二人に見とれている真行寺は、またもや妄想を膨らませていた…。
三洲は男性だから、ウェディングドレスなど着る訳ないけれど…。真っ白なベールを付けた三洲の姿を想像して、だらしない顔に…。

「……へへへっ

「…真行寺、お前…何て顔してるんだ?」

真行寺の異変に(?)気がついた三洲が、訝しげな表情で見上げた。

「…えっ!?…あ、うぅん…っ、何でもないよっ?」

慌てて誤魔化した。三洲の花嫁姿を想像してたなんてバレたら…生きて東京へ帰れないかも…。

「…どうせまた、下らないこと考えてたんだろ?」

図星!!…いやいや、下らなくはないよ?俺は、いつも真剣なんだ…。そう言っても、どこが?って言われてしまいそうだが…。

「…それにしても、良い天気だな…。晴れて良かったよ」

三洲が空を見上げた。その言葉に、真行寺もつられて空を見上げる…。

「そうだね

そして、その姿を遠くから見つめていた例の女二人…。

「…ねぇ。やっぱりカッコイイわね、あの二人…。溜め息が出ちゃうわ」

「そうね…。あの人、身長何センチあるのかしら?180センチ以上ありそうだわ脚も長くて…モデル並みよね?」


三洲と真行寺に気を取られていると、後ろから肩をポンポンと叩かれた。咲子と千夏は、同時に後ろを振り返ると幸せそうに微笑む史織が立っていた。

「サキ、チナ…今日はありがとね♪」

「史織~!すごく綺麗~!良いなあ、私も早いとこイイ人見つけて結婚したいわ~」

史織のウェディングドレス姿を見て、ますます羨ましくなる二人…。ここぞとばかりに、咲子が切り出した。

「…ねぇ、史織。あそこにいる超イケメン…誰なの?啓介君の友達?さっきから、ずっと気になってるのっ…、ねっ!!千夏っ!」

「うん、うん!」

「あ~、三洲さんと真行寺さん?啓ちゃんが敬愛してる人達よ。わざわざ、東京から来てくれたの」

「東~京~!?」

二人は驚き、顔を見合わせた。

「…さっき、敬愛してるって言ってたけど…。お偉いさんなの?まだ若いよね?」

「啓ちゃんが東京で働いてた時の、ひとつ年上の先輩なんだって…。あ、あの背が低い方の人ね。あの人が三洲さんよ」

「…へぇ、あの人三洲さんっていうのね…?で…、背の高い人が…何だっけ?し…」

「真行寺さん。真行寺さんはね、私達と同じ年なんだって」

「マジで~!?ちょっと、ウチらの同級生であんなカッコイイ男子いなかったよねっ!?…あ」

千夏はそこまで言うと、急に口を噤んだ。
史織の旦那様となる広瀬も、しっかり二人の同級生なのだ。

「…あ、あのっ、史織?違うのっ…、啓介君は別よっ!?」

化粧が崩れるのではないかと思う程、滝のような汗が流れる…。過ぎたことを言ってしまった千夏は、かなり焦っていた。しかし、史織は全く気にしていない様子…。

「…やだ、チナったら…ふふっ。汗、スゴいよ?」

史織は、女神のように微笑んだ。
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  •  まとめteみた.【青空31】
  • 青空31「ねぇ…あそこの二人、超イケメンじゃない!?」「え!?どこ、どこっ!?」そう噂するのは、新婦側の…史織の友人達だ。「ほら、あそこに史織のお父さんとお母さんと、啓介君のお母さんいるじゃない?その向かいに座ってる二人よっ!」「…あ、ホントだぁねぇっ、啓介君...
  • 2012.04.01 (Sun) 18:51 | まとめwoネタ速suru
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