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Sweet Life 5 

Sweet Life 5


一週間が経ち、今日は土曜日で、三洲が勤める会社の忘年会の日…。

「そろそろ、出掛けた方が良くない?」

リビングの掛け時計を見上げて、真行寺が言った。
時計は、既に17時を回っている…。

「ああ、そうだな…出掛けるとするか」

あまり乗り気でない三洲は、重い腰を上げ…玄関へ向かう。

「アラタさん、飲み過ぎちゃダメだよ?…って、ちょっと、そんな薄着で寒くない!?…夜、結構冷えるんだから…」

まるで、母親だ…。

「大丈夫だよ、外でやるんじゃないし…」

「そういう問題じゃなくて…」

玄関の鍵を掛けて、地下の駐車場に向かった。

~・~・~・~・~・~・~

真行寺の車で、駅近くの料亭まで三洲を送った。

「ありがとう、真行寺」

「うん。あっ、終わる頃また電話して…迎えに行くから」

「分かった」

三洲が車から降りて、店に入るのを見届けてから、真行寺は自宅へ戻った。

どのみち一人だし…。
夕飯も適当でいいか…。

冷蔵庫の残り物で炒め物を作って、夕飯を済ませた。

「…一人だと、やっぱ味気ないなぁ…」

ボソッと、呟いた。

「…風呂入るかな…」

迎えまでは、まだ時間があるので、真行寺は風呂に入ることにした。

バスタブに浸かりながら、真行寺は三洲の事を考えていた。

心配事が、ひとつ…。

三洲は、あまり酒に強くない…。
家で飲むなら未だしも…、真行寺のいない所で酒に飲まれて…。
スケベな上司に『お持ち帰り』されたら…?

「…アラタさんに限って、そんなことは……」

考えるだけで、気が気ではない…。
心配だけが胸に募る、真行寺であった。

「…ダメだ、他のことを考えよう…」

とりあえず、真行寺は風呂から上がり、バスタオルを腰に巻き、リビングのソファに腰掛けた。
タオルで、髪をガシガシ拭きながら…ふと、思った。

「そう言えば、アラタさんと忘年会は考えてなかったなぁ…」

三洲と二人きりで忘年会…。
まぁ、忘年会と言わなくても…たまには、外で飲むのも良いかも…?
一緒に暮らすようになってから…というか、考えてみたら、随分前から行ってないような気がする…。

二人でラブラブな忘年会…。

妄想が膨らむ…。

『…真行寺…俺、酔ったみたい…』

真行寺の肩に、凭れて色っぽ~い目で見上げられたら…。

「…やっべ…」

妄想だけで…イキそう…。
今なら、外に飲みに行っても…帰ってくる場所はひとつ…。

エッチだって…へへへっ。

フローリングにつきそうなくらい、鼻の下を伸ばして、そんなことを悶々と考えていて、ふとTVに目をやると…。
アイドルの女の子が、猫耳のカチューシャをしていた。
可愛いって言うか…。

「…アラタさん、似合うかもぉ

また、妄想が膨らんできた…が。

こんなこと考えてるのがバレたら…激怒されるに違いない。
でも、でも…絶対似合う!
猫耳…してくれないかな。

「俺の可愛い、子猫ちゃん…」

想像しただけで…ヤバイ。

…ってか、これじゃあスケベ上司と同じだ…。

それにしても…。

「早く電話こないかな…」

時計を見ると、もうじき21時になる。
せいぜい、2時間がいいところだと思っていたが…。
もしかして二次会に連れて行かれたのかも知れない。

「…盛り上がってんだろうなぁ…」

酒に飲まれてなきゃ良いけど…。
さっきの不安が甦る…。

…と、そこへ。

軽快なメロディーで、携帯が着信したのを知らせる。
慌てて、通話ボタンを押した。

「もしもしっ、アラタさん?」

でも。

「…あっ、もしもし?真行寺さんですか?」

「はいっ…って、えっ?」

三洲の声ではない。
誰?会社の人?

「あの、僕…三洲さんと同じ部署の広瀬と申します。
あの、三洲さんのお迎えをお願い出来ないでしょうか?
三洲さん、酔ってしまって今、寝てるんですけど…」

あちゃー…やっちゃった。

「あっ、直ぐに行きますっ…で、場所は?」

真行寺は場所を聞いて、直ぐにマンションを出た。
一次会の近くの居酒屋で、飲み始めて間もなく…潰れて、眠りに落ちたらしい…。

「もう、あれほど言ったのに…」

真行寺はブツブツ言いながら、車を走らせた。
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