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緑色の風17 

緑色の風17


三洲の為に敷いた布団へ倒れ込む二人…。

「…ロン毛のアラタさんも…すっげ、イイ似合うよ…ふふっ

手触りからして、髪質は三洲の方が若干柔らかいかも…。ウイッグの髪を弄りながら、耳許で囁いた。

「…煩わしいだけだ」

頬や、首に触るのが何だか…。

「…そーなの?」

「お前も被ってみろよ…ふふっ」

「…えっ!?ヤダよっ!…これはさぁ、アラタさんの為に用意したんだもん…。俺が被ったって、似合わないし…キモいよ?」

「…そんなことないだろ。お前、顔立ちも良いし…似合うんじゃないか?ふふっ」

真行寺の髪をクシャっとしながら微笑む…。

「そんなことあるよぉ…。俺、アラタさんみたいに綺麗じゃないもん…」

三洲に褒められているのか、からかわれているのか分からないが…。どっちにしても真行寺は、ウイッグを被る気はないのだ。

「…やっぱり、王子様だからか?ふふっ」

「…王子様?」

ちょっぴり昔の話を、引っ張り出した三洲。祠堂の文化祭で、王子様を演じた真行寺を思い出した…。

『上手く出来たら、デートしてやるよ』

…なんて言って、無理矢理やらせたんだった。

「…王子様って、あの時の?ヤダなぁ、そんな昔の話~…よく憶えてるね?まぁ、懐かしいけどさっ」

「…憶えてるさ」

好きな人の、大事な記憶を忘れる訳はない。あの時の姿も、あの時の状況も…。王子様を演じた所為で、麓の女子達にモテモテになった…。

ひっそりと、ヤキモチを妬いたっけ…。

思い出すと、ちょっぴり恥ずかしい。真行寺の口唇を、そっと指でなぞってみる…。

「…お前の口唇にも…グロスがついてるぞ…」

「…え?」

突然、話を逸らされてキョトンとした…。今し方、交わしたキスで真行寺の口唇にもリップグロスがついて、艶やかに光っている…。

「…オカマ…あははっ!」

「あ!ヒドッ!オカマじゃないよっ!アラタさんのがついただけじゃんっ!…そんなことばっか言ってると…こうしちゃうからっ

真行寺の手が、ワンピースの裾から忍び込み…胸の辺りを弄り始めた。三洲の弱いとされるトコロを攻めてみる…。

「…あっ…やめろよ…」

三洲は恥ずかしそうに、身を捩った…。

「ふふっやめないよ?ほら…気持ちイイ?」

「…ん…あ…」

「ふふっ…ワンピースって良いね…すぐに手を入れられるから

フワッとしたチュニックワンピースだから、スルスルっと手が入ってしまうのだ。真行寺としては、これを選んで正解だった。三洲が着用すると、膝上15cm程のミニ丈になる。手を入れている所為で、裾も捲れてパンツも丸見え…。堪らなくなって、今度は細い太股に手を伸ばし、摩った。

「…くすぐったい…真行寺」

媚薬でも盛られたように、甘い表情で真行寺を見つめた…。

「…アラタさん…すっげ、可愛い…

三洲に何回怒られても、出てしまう言葉。何回怒られてもいいから、言いたい言葉…。何と言われようとも、こればっかりは譲れないのだ。

「…聞き飽きた」

「俺は飽きてないよんふふっ

三洲の頬にキスをした。

「…ねぇ?そろそろ脱ぐ?何か、興奮して暑くなってきちゃったよ

真行寺は着ていたシャツを、パパッと脱ぎ捨てると、三洲を一旦抱き起こしてワンピースを脱がしに掛かった。

「アラタさん、バンザイして…。脱がせるの…何だか勿体ないねふふっ

三洲は両腕を上げながら、ブツブツ文句を言う。

「何が“勿体ない”だよ?女物の服着せて、何が楽しいんだ?こんなことなら、裸の方がまだマシだよ」

「俺、裸のアラタさんも大好きふふっ

「…スケベ」

「…もぉっ、いっつも俺のことスケベって言うんだからぁ…」

三洲に少しづつ体重を掛けていくと、三洲も真行寺の広い背中へと腕を回した…。

「…だって、スケベじゃないか…ふふっ」

「意地悪…でも、大好き

どちらからともなく、口唇が重なって…二人は、深い夜の淵へと堕ちて行く…。


~・~・~・~・~・~・~


昨夜未明から降り出した雨が、朝を迎えた今でも、しとしとと降り続く…。木々が青さを増し、遠くの山には霧が立ち込めている。

先に目を覚ましたのは、三洲だった。
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