スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

INSPIRATION 6 

INSPIRATION 6


酒にあまり強くない三洲。
何だか、体がフワフワと気持ちよくなってきた…。

「…アラタさん、大丈夫?」

心配そうに、真行寺が顔を覗き込む。

「…少し、酔ったよ」

耳や頬が、赤い…。

「でも、今日はスゴイ贅沢しちゃったね。料理も美味かったしー…あと…お酒も、ね?」

「…そうだな。たまにはいいけど…俺は、お前が作ってくれる料理の方が…好きだな…」

酔っているせいなのか、そんなことまで言えてしまう三洲。

「…アラタさん?」

真行寺にとっては、嬉しい一言。
豪華な料理の方が断然、いいはずなのに…。
酒を飲む手を止めて、三洲を見ると、優しい目をして、こちらを見ている…。

「…ありがと、アラタさん。帰ったら、また頑張って料理作るね…」

三洲の肩に腕を回して、自分の胸に引き寄せた。
三洲も、何も言わず、ただ身を任せるように、真行寺の胸に凭れた…。

二つの胸の鼓動が重なり合う…。

「…好きだよ、真行寺…」

三洲が、そっと囁く。

「俺も…アラタさんが大好きだよ」

いつも、真行寺が言っている言葉。
ただの言葉なのに、安心する言葉…。
三洲を、両腕でしっかりと抱きしめる。

「…アラタさんて…いい匂いするね

三洲のうなじに鼻を寄せる。

「あ…っ、くすぐったいだろ…」

真行寺の腕の中で、身をよじる三洲。
そんな三洲が可愛くて…柔らかい口唇を塞いだ。

「…んっ…ん…」

真行寺の右手が、三洲の浴衣をめくり、細い太股の内側をゆっくりと撫でた。

口唇を離した真行寺が耳許で囁く。

「…アラタさん、してもいい?」

三洲の浴衣姿を見た時から、ずっとそう思っていた。

脱がせてみたい…。

真行寺の限界も、そして…三洲の限界も、ここまで。

三洲は、コクりと頷いた。

敷かれた布団に三洲を押し倒し、首筋に舌を這わせていく…。

「…あん」

細い腰に巻かれた浴衣の帯を解き、浴衣をゆっくりと剥ぎながら、体中にキスを埋める…。

白い肌の三洲は、まるで一夜しか咲かない月下美人のよう…。

真行寺が、愛して止まない…三洲の体。

真行寺に抱かれながら、三洲は考えていた。

どうして二人は惹かれ合ったんだろう…。

遠い昔から、そう決まっていて…この世に生まれ落ち、17年後に出会う運命だったのかも知れない…。

「…あっ…ん…」

遠い昔に恋人同士で…でも、離れ離れになって…。
何年もの時を越えて、今世で再び巡り会って…。
きっと…神秘的な出会いだったんだ…。

「…真行寺」

「…アラタさん…」

お互い、掠れた声で名前を呼び合い、抱き合う。
繋がった、二人の熱い体…。

「…っく…はぁっ…」

三洲の頬に、真行寺の汗がポタリと落ちた…。
激しく腰を打ちつけられて、三洲の意識も飛んでしまいそうになる…。

「あっ…ぁ…はぁん」

「…アラタさんっ…イクッ…」

「…真行、寺!」

頭の中が、真っ白になる…。


果てた真行寺は、三洲の頬に、濡れた長い睫毛に、口唇に…優しくキスをした。真行寺の胸に凭れて、三洲が言った。

「…なあ、真行寺」

「…ん?何?アラタさん」

「…このまま、二人で…どこか、誰も知らない所へ行こうか…」

「…え?どうしたの?急に…」

少し不安げな表情で、三洲を覗き込む真行寺。
すると、三洲はクスッと笑って

「…冗談だよ」

「もぉ、アラタさんてば…俺のこと、おちょくってばっかじゃん…」

別に、おちょくった訳じゃない。
ただ…現実に戻りたくなかっただけ…。
東京へ帰れば、またいつもの生活が待っているから。
二人で、こうしてゆっくり話したり…何もしないで、ただボンヤリしたり…。

東京にはない、癒しが欲しいだけ…。

「そうだ、無人島とかは?誰もいないしへへっ」

「…アホか、お前は。なあ…次は、どこへ旅行に行くんだ?」

「え?気が早くない?アラタさん。今回の旅行もまだ終わってないんだよ」

真行寺が笑いながら言った。

「…そう言えば、そうだな」

二人でクスクス笑う。

「ちょっと奮発して、海外は?世界遺産とかさぁ…。見たくない!?」

「海外か…それもいいけど、お前、英語とか大丈夫なワケ?」

悪戯っぽく、三洲が聞いた。

「…う"っ、それは…アラタさんにおまかせ…」

痛い所を突かれた…。

「言うと思ったよ。海外はお預けだな。だけど、国内だって、いい所が沢山あるだろ」

「そうだね、また一緒に旅行しよ

腕の中にいる三洲を抱き寄せて、額にキスをした。

「…で、明日は?どこに行く?」

まだ、決めてなかった、明日の予定。

「…明日の気分で、考えよう…」

「そうだね

今は…ただ、真行寺の腕の中で、眠りたい…。
スポンサーサイト

- 0 Comments

Leave a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。