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INSPIRATION 10 

INSPIRATION 10


19時からの夕食を済ませ、部屋へ戻る二人。

「あ~…今日も、豪勢な料理だったね…腹いっぱい…ふぅ…」

「お前、だいたい食い過ぎなんだよ…スゴイ腹だな」

真行寺の腹をポンッと叩いた。

「う"っ…もぉっ、やめてよっ!アラタさんっ」

食ったものが出ちゃったらどうすんの!?

「あはははっ」

「あはははっ!じゃないってばっ!」

じゃれ合いながら、部屋へ入った。
部屋へ入るなり、真行寺は畳にバタンキュ~…。
腹を摩りながら

「…ちょっと、ひと休み」

「…大丈夫か?」

ちょっと心配になって、覗き込む三洲。

「うん、大丈夫だよ。少し横になれば、ラクになるから…」

「…そうか。じゃ、俺は先に風呂入るからな…」

「…うん、分かった…」

と、言いつつ…三洲を目で追って見ると…内風呂に入るのではなく、露天風呂に入るらしい…。

「…マジ!?」

慌てて、真行寺が三洲を呼び止めた。

「待ってっ!俺も入るっ!」

三洲はキョトン…として真行寺を見て

「なんだよ、腹が苦しいんだろ?もう少し休んでろよ」

治った頃、風呂も空くしな…。

「俺が行くまで、待っててよっ?」

「…や~だ~ねっ」

三洲は、クスクス笑いながら服を脱ぎ始めた。


30分程経ち、真行寺の腹の具合も、だいぶ落ち着いた。
三洲は、まだ露天風呂から上がっていない。
真行寺はサッサと服を脱ぎ、露天風呂へ行くと…三洲はこちらに背を向けて、露天風呂の縁に腰掛けていた。
嫌だと言いながらも、待っていてくれた、優しい三洲…。

「アラタさんお待ちどっ」

「もういいのか?」

「うん大丈夫」

真行寺は、露天風呂に早速浸かった。

「…あ~…極楽、極楽…。アラタさん、もいっぺん浸かれば

「や、もう出る」

「えっ、いいじゃんっ、一緒に浸かろうよぉ…」

「お前がくるまで、待っててやったんだぞ?有り難く思え」

ちょっと冷たく言い放つ。

けど、それは本心じゃない…。どれだけ、愛されているのか…分かっているけど。

もっと、知りたい。

「もぉ、意地悪っ、なら…こうだっ」

「わっ!」

三洲の腕を、思い切り引いて、湯舟に引きずり込み、
その中で、抱きしめた。

「…もぉ、こんなに冷えちゃって…。だから、浸かれって言っ…んんっ」

塞がれた口唇…。

三洲からのキスは、何か久しぶり…。

口唇が離れると

「…お前、イチイチ煩いんだよ…」

真行寺の首元に腕を絡ませ、真っ直ぐに瞳を見つめた。

「…アラタさん…」

三洲をギュッと抱きしめ、もう一度、口唇を重ねた。

「…ん…んっ…はぁっ」

真行寺の口唇が、そのまま首筋に降りて行き…三洲の息が上がる…。

「…あん…真行、寺…」

このまま続けたら…間違いなくのぼせてしまう…。

でも…。

止めたくない…。


頭がクラクラする…。


「…アラタさん、そろそろ上がろっか…大丈夫?」

「…あぁ…」

真行寺に支えられて、部屋へ入った…。
“最後”までしなかったものの…、やはり、のぼせてしまった。

視界がユラユラしている…。

真行寺に体を拭くのを、手伝ってもらい、浴衣を着た。
真行寺は腰にバスタオルを巻き、とりあえず、三洲を布団まで支えて行った。

「横になって…。俺、浴衣着てくるから…」

真行寺は、ササッと体を拭き、浴衣を羽織って三洲の元へ…。

「…えっと…何か、扇ぐもの…扇ぐもの…と。
…あっ、あった!」

昨日、風呂上がりに三洲が団扇代わりに、使っていた旅館のパンフレット。
優しく扇ぎ、ほてった三洲の体をクールダウン…。

「…真行寺…水、取ってくれないか…」

テーブルの上にある、三洲のミネラルウォーター。

「うん、待ってて」

真行寺は、ミネラルウォーターを持ってきて、三洲を抱き起こした。

まだ、体が熱い…。

「…アラタさん…ホント大丈夫?」

ペットボトルの蓋を開け、三洲に手渡した。

「…うん、さっきよりラクになったよ…」

「…ゴメンね…俺のせいで…」

申し訳なさそうに言うと

「…気にするなよ、そんなこと」

連帯責任だ…。俺も夢中だったし…。真行寺だけが悪いんじゃない。

「今夜は、このまま休も?俺も、もう寝るから、ね?」

三洲を、また横たわらせてふわっと布団を掛けた。

部屋の電気を消し、真行寺はもう一つの布団に潜り込んだ…。
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