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「ね、アラタさん、炒飯でいい?スープ付きで」

「あぁ、いいよ。真行寺、炒飯得意だもんな」

一緒に暮らし始めて、何回か食べたが、これがまた、結構、イケるのだ。

「着替えてくるから…」

「うん」

フライパンを振りながら、真行寺が返事をした。

三洲が、バスルームの前に差し掛かると、お湯の零れる音が聞こえてきた。

「出しっ放しだ…」

バスルームに行って、お湯を止めた。

それから、着替えを済ませ、キッチンへ。

「真行寺、風呂のお湯、止めたからな」

「あっ!そうだっけ!忘れてたっ」

ありがとう、アラタさん。

皿に炒飯を盛り付けながら真行寺が言った。

「お待たせ。出来たよ


遅めの夕飯を済ませると、三洲は、もう少し仕事が残っているから…と、自室に篭った。

「…ホントに忙しいんだね、アラタさん」

真行寺は、後片付けをしながらボソッと、呟いた。
三洲から、先に風呂へ入っていいと言われたから、入ることにした。

「…はぁ~…風呂から出ても、またひとりかぁ…。つまんない…」

お湯に浸かりながら、真行寺はボヤきまくった。

「…そろそろ上がろ…」

虚しい気持ちは、石鹸で洗い流すことが、出来なかった…。

ドライヤーで、髪を乾かして、パジャマに着替えた。
自室に行く前に、三洲の部屋をノックした。

コンコン。

「アラタさん、お風呂空いたからね」

邪魔にならないよう、ドアを開けずに、用件だけ告げた。

「あぁ、ありがとう」

ドアの向こうから、返事が返ってきた。
それを確認すると、真行寺は自室に入った。

「はああああ」

出るのは、溜め息ばかり…。

最近になって、よく世話になっている、自分が持ち込んだシングルのパイプベッドに寝転んで、気を紛らわす為に、読みかけの雑誌を広げた。

その頃、三洲は…。

ここのところ、手こずっていた、会社の書類を仕上げて、ホッと一息ついていた。

時計は23時を過ぎている。

「…やっと、終わった。風呂へ入るか…」

真行寺に言われてから、1時間程、経過していた。

椅子から立ち上がり、部屋を出て…寝室を覗くと、真行寺はいなかった。

「…自分の部屋にいるのか…」

リビングも電気が消えてるし…。

そう呟いて、バスルームへ入って行った。


30分後、風呂から上がった三洲は、また寝室を覗く…が、真行寺はいない。

真行寺は、ベッドに寝転んで、まだ雑誌を読んでいた。

コンコン。

「はい?」

ノックの音に振り向くと、ドアの向こうから、三洲の声。

「入ってもいいか?」

「うん、どうぞ」

アラタさん、どうしたのかな?

…珍しい。

いつも、出入りしないのに…。

ドアが開き、三洲が入ってきた。

「…まだ、起きてたんだな」

言いながら、ベッドの縁に腰掛けた。

「うん、雑誌読んでた…。アラタさん、仕事どう?…今から、まだやるの?」

また、先に寝てろ…って、言いにきたのかな?

「…仕事なら、もう終わったよ…」

「そうなんだ…お疲れ様、アラタさん

ベッドから起き上がり、三洲の頬に軽くキスをした。

「…じゃ、もう寝よっ?俺も、もう寝るから」

ベッドから降りて、ドアのノブに手を掛けると同時に、三洲が後ろから抱きついてきた。

「…アラタさん?」

ドアを、開けようとした手が止まる…。

「…どうしたの…?」

真行寺は、前を向いたまま、三洲に聞いた。

「…したい…」

「…え?」

うまく聞き取れなかった。

「…真行寺…セックス…したい」

三洲は、真行寺の広い背中に縋りついた…。

「…えっ…でも、アラタさん…」

「嫌なのか?」

嫌なワケないじゃん!

「…最近、お前…全然、手を出してこないから…」

切なげに、三洲が言う…。

「違うよっ…アラタさん、忙しそうだったし…その…きっと、疲れてるんじゃないかと、思ったから…」

遠慮してただけ…。

「…そんなの…関係ないだろ…」

抱きしめる力を、更に強めていく…三洲。

「…アラタさんも…余裕なかったんだね…」

真行寺の鳩尾辺りで、組まれた三洲の腕を、そっと解き…三洲へと向き直り、今度は、自分の腕の中へ三洲を閉じ込める…。

「…ごめんね…気がつかなくて…。俺だけかと思ってたんだ…」

「…真行寺…」

見つめ合って、そっと口唇を、何度も重ねた…。
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