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Llvia6 

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10分程待つと、舗道を歩く人波の中に、一人だけ頭が飛び出た、長身の男が歩いてくる…。

真行寺だ。

三洲が立ち上がると、

「アラタさ~ん」

手を振って、こっちへ走ってきた。

「お疲れ、真行寺」

「お疲れ様、アラタさんごめんね、待たせちゃって…。課長に、呼び止められちゃってさ…」

「ああ、いいよ…。真行寺、また何か仕出かしたんだろ?」

クスッと笑いながら、三洲が言った。

「あっ、違うよっ!俺、すっげ真面目だもんっ」

「あははっ、どうだかな?」

「…もぉ、意地悪なんだから~…」

昼間のアラタさんはどこへ行っちゃったんだろ? ごにょ、ごにょ…。

「…ん?何か言ったか?」

「あっ、うぅんっ…何でもないっ」

真行寺は、慌てて頭をブルブルと振って、誤魔化した…。

「なあ…今日、外で食事してかないか?金曜日だし…。真行寺にはいつも、家事任せきりだしな…」

たまにはいいだろ?

「マジで!?やりぃっ!」

何か、デートみたい

真行寺はニコニコしながら言った。

「アラタさん、家事のことは気にしないで?俺、全然、苦じゃないしさ…」

アラタさんの役に立てるなら、何だってやりたいから…。

真行寺の優しい眼差しに、三洲はドキッとする…。

「…感謝してるよ、真行寺…」

三洲が、フワリと微笑む…。

「ね、行く店、決まってるの?」

「ああ、決まってるよ。予約入れてあるから」

用意周到な三洲。

「さっすが、アラタさん早く行こっ?俺、腹ぺこ

「俺だって、腹ぺこだよ」

二人でクスクス笑いながら、店を目指して歩いて行った。


~・~・~・~・~・~・~


「…美味しかったね、アラタさん。あの店、前から知ってたの?」

通勤ルートの途中にあるなんて、知らなかったよ?

「入社したての頃、上司に連れて行ってもらったんだ。頻繁に行ってたワケじゃないけど…今日、ふと思い出したから…」

定時上がりだし、たまには外食もいいかと、思ったからだよ。

「そうなんだ、また行こうね

「…ああ」

手を真行寺の腕に絡めて、肩にコツン…と、凭れるように頭を乗せた。

遠回しに、真行寺の理性を煽りたてる三洲…。

もう日も、とっくに暮れて…夜の帳が降りる頃、舗道にはもう誰もいない。

「…ね、アラタさん…」

歩みを止めた。

「…ん?何」

「…キスしても…いい?」

「もう少しで、家へ着くだろ?」

我慢出来ないのか?

「…だって…アラタさん、可愛いことするんだもん…」

我慢出来ないよ…。

空いた左手で、三洲の頬に触れ…親指で、柔らかい口唇をなぞった。

「…ね…いい?」

真行寺がもう一度聞くと、三洲は、何も言わずに長い睫毛を伏せる…。

覗き込んでいた真行寺は、そのまま…三洲の口唇へと、キスを重ねていった…。

自宅マンションに着いたのは、それから間もなくのこと…。

時間を有意義に過ごそうと、風呂も済ませ、二人は久しぶりに、リビングでゆったりと寛いでいた…。

「ね、アラタさん?ビール飲む?」

さっきお店で、少し飲んだけど…。

「そうだな…貰うよ」

それを聞くと、真行寺はキッチンへ行き、冷蔵庫から350mlのビールを2本と、一緒に冷やしておいたグラスを持って、戻ってきた。

「お待たせ…あっ、そうだ」

何か思い出したように、キッチンへ戻り…ゴソゴソ。
程なくして、リビングへ戻ってきた。

「この間、ナッツ類のおつまみ買ってきたのを、思い出したから」

美味しいよ

缶ビールを、プシュッ!と開けて、先ずは三洲のグラスに注ぎ、自分のも注ごうとすると…。

「注ぐよ、真行寺」

三洲に缶ビールを奪われた。

「…ありがとう、アラタさん

注ぎ終わり、三洲もグラスを持ち、

「お疲れ、真行寺」

「お疲れ様アラタさん

もう一度労い、グラスを合わせた。
ググっと、一口飲んで、

「…はあ、美味いなぁ…。二人で飲むと、また格別~!ねっ、アラタさん

「…そうだな、一人じゃ味気ないもんな…」

真行寺の言った言葉に、重みを感じて、何だか申し訳ない気持ちになった。

「…アラタさん」

「ん?」

「…もっと、こっちおいでよ…」

イチャイチャしよう

真行寺に、肩を抱き寄せられるまま、身を預けた…。
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