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Llvia15 

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「…欲が深くなきゃ…俺、アラタさんを諦めてた…。絶対…この腕に抱きたくて…」

アラタさんを、手に入れたかった…。

三洲の手をギュッ…と握った。

左手の薬指の、プラチナのペアリングが、キラリと光る…。

「…真行寺」

真行寺の肩に凭れた。

「…はぁ…、酔った」

「え?ビール…あんまり、飲んでないじゃん?」

三洲のグラスを見ると、まだ半分程残っていた。

アラタさん?どんだけアルコールに弱いの?

「…違うよ。お前が言った言葉に酔ったんだ」

「…もう…アラタさんてば…キザなんだから

俺の言った言葉に酔ったなんて…。

真行寺がクスッと笑って、三洲を抱き寄せた…。

真行寺に肩を抱かれた三洲が話し出す…。

「…お前…頼もしくなったなぁって…思ったんだよ」

「…え?」

帰りの車中の話?

「…笑うとこないじゃん?」

どう考えても…褒めてくれたんだよね?何が、おかしかったのか…?

「…だけどな、中身はガキみたいだって思ったら、笑えてきたんだ」

思い出して、今度は声を上げて、笑ってしまった。

「あーっ、もぉ、ヒドイ!アラタさんっ」

俺をいつまでも、子供扱いして…。

三洲をギュ~ッと、抱きしめた。

「…真行寺、苦しいっ…」

全く、馬鹿力めっ!

「ヤダッ、離さないもんね

笑いながら、三洲の頬に、チュッとキス。

「…だから…、全部が全部じゃないから…」

「…ホントに?」

「ホント、ホント…だから、離せ」

すると、スッと鎖が解けたように、体が軽くなった。

「…で?どの辺が子供っぽいの?」

「…どこだっていいだろ」

真行寺の口唇に、軽く触れるだけのキスをした。

「…もぉ…キスで誤魔化さないで…」

言いつつ、三洲の口唇を塞ぐ…。

「…んっ…ン…」

クダラナイことで、怒ったり…。
クダラナイことで、嫉妬したり…。
色々だけど…。

そんな真行寺が好き…。

口唇が離れても、まだ抱きしめられていた…。

「…アラタさん…ピンクが似合うねすっげ、可愛い

「去年、買って…そのままだったんだ…。別に、どこにも出掛けなかったしな…」

あったのを思い出して、今年は着てみたんだ。

「…今年で良かった

「ん?何で?」

「…だって、去年だったら…他の誰かにアラタさん、取られてたかも…」

アラタさん、綺麗だから…。

それを聞いた三洲は、クスッと笑って言った…。

「…真行寺、それはないよ…」

「なくないよ…。アラタさん、綺麗だし…可愛いし…」

考えただけで…落ち着かないよ。

「…俺の気持ちが大事だろ?…俺は、ずっと前から…真行寺だけだよ」

誰に迫られたって…。

「…アラタさん…」

「…真行寺…もっと…」

真行寺の首に腕を絡ませ、頭を引き寄せた…。

「…キス」

口唇に息が掛かると同時に、口唇が重ねられた…。

「…ン…ふ…」

ソファーに、そっと押し倒された時…バケツの水を、ひっくり返したような雨が、空から落ちてきた。

その音に二人は驚き、一瞬…動きが止まった。

「…スゴイ雨だね…」

三洲の髪を撫でながら、真行寺が言うと…。

「…だな」

「…俺とアラタさんに嫉妬したのかな…なんてね

ふふっ

ラブラブ過ぎて

「…そうかもな…」

いつもなら、ノッてくれそうもない、真行寺のジョークにノッてくれた。

いつもなら、アホか!って流してしまうのに…。

「…真行寺…もう終わりなのか?」

色っぽい眼差しで見つめられて、思わず…ドキッとした。

三洲の瞳の奥に、¨早く¨のサインを見つけて、真行寺は…。

「…ううん、まだ…これから、でしょ?」

三洲の耳許で囁いた。

「…愛してるよ、真行寺」

「…俺も、愛してるアラタさん…」

再び、口唇を深く、深く重ねていった…。

二人の熱い思いは、どんな雨にも流されない…。

本物の気持ち。

今まで、二人の間に、たくさんの雨が降った。

それは、ここまで来る為の試練だと思えば…何も。


¨愛してる¨

ただ、それだけで…こんなにも温かい…。

君が、とても愛しい…。


Fin.
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