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Anniversary3 

Anniversary3


「マジで!?遠いじゃん…」

「…大学の進学を機に上京してきたらしいよ。実家は何か、事業をやってるみたいなことを言ってたよ」

「…そうなんだ…。あと、どうするんだろう?気の毒だよね…」

「まあな…。今後のことは本人が帰って来なきゃ分からないよ」

「うん…そうだよね」

ちょっと、シンミリ…。

「…あ、カレー食べよ?お腹空いたでしょ?」

「…うん、そうだな…食べるか」

真行寺はキッチンへ行き、少しの間、冷やしておいたサラダを冷蔵庫から取り出し、カレーを皿に盛り付け、テーブルへ運んだ。

「お待たせ

「ありがとう…夏のカレーは、食欲をそそるな」

「でしょ?夏は、食が細くなりがちだから…。さっ、食べよっ」

「うん、いただきます」

二人は談笑しながら、夕食を済ませた。


~・~・~・~・~・~・~


真夜中に目が覚めた…。

クーラーを点けっ放しで、寝てしまって少し寒かった…。

上半身を起こし、リモコンで電源を落として…もう一度、ベッドへ潜った。

真行寺の体に、ピッタリとくっついて体を温めようとすると、真行寺が目を覚ました…。

「…ぅ、ん…どうしたの…?」

「ゴメン、起こしたか?…ちょっと寒かったんだよ…」

「…あ…クーラー…」

点けっ放しだった…。

「もう、電源切ったから…」

そう言って、真行寺の胸に顔を埋めた。

「…温かいな…」

「…アラタさん…そんなにくっついたら…俺…」

…エッチしたくなっちゃうじゃん…。
アラタさん…今日はいつもより、可愛過ぎ

「…なんだよ…我慢しろ」

「うぅ~ん意地悪ぅ

三洲をギュ~ッと、抱きしめた。

でも。

「ダ~メッ」

「…ケチッ」

今夜は…お・あ・ず・け


~・~・~・~・~・~・~


あれから一週間が経った。

三洲が出社すると、一週間振りに広瀬が出社していた。

「広瀬、おはよう…大変だったな…」

「あ、おはようございます。ご迷惑お掛けして、すみませんでした…」

広瀬は…少しだけ、窶れたように三洲の目に映った…。

「…そんなこと、いいんだよ。もう、大丈夫なのか?」

「…はい…あの、三洲さん…ちょっと、いいですか?」

「ん?何?」

「…実は…」

広瀬は三洲に、一足先に言っておきたいことがあった…。

「…いずれ、聞くことになるんですけど…俺、ここ辞めて実家の旅館…継がなければならなくなってしまって…」

「…え?」

三洲の表情が、曇った…。広瀬は、ホントに手の掛からない優秀な社員…。
仕事を教えるのも、楽だった。

「…三洲さんには…一番お世話になりましたから…。一番先に知らせておこうと思って…」

「…そうか…いつまで、こっちに?」

「…ホントなら、直ぐにでも帰らなければいけないんですけど…そう言う訳にもいきませんから…。
一応…会社にお願いして、来月一杯で。すごく、残念なんですけど…」

広瀬は寂しそうに俯いた…。

そんな広瀬を見て、三洲は返す言葉を探していた…。

「…俺も、すごく残念だよ…。実家のことじゃ、仕方ないよな…。広瀬、兄弟は?」

「…兄と弟がいて、俺は真ん中なんです…。兄は、仕事の関係で海外赴任していて、弟はまだ高校一年なので…。俺がやるしかないんです…。俺、どうしても家を出たくて…猛勉強して、東京の大学受けたのに…」

「…広瀬…」

三洲は、広瀬の肩をポンポンと叩いた。

その日のうちに、このことは課長から社員に伝えられ…送別会は、再来月の頭の土曜日に決まった。


~・~・~・~・~・~・~


「ただいま」

「お帰りアラタさん

真行寺がリビングから顔を出した。

「真行寺も、今帰ってきたのか?」

見ると、まだスーツ姿…。

「うん、そうだよ。まず、クーラー点けないと」

今日も暑かったね。

スーツの上着を脱ぎ、ネクタイを緩めて…Yシャツのボタンを外す。

それを三洲は、ジッと見ていた…。

「…どうしたの?アラタさん」

三洲の視線に気がついた。

「…や、何でもない」

真行寺から視線を外した。

「ふふふアラタさん

真行寺は、三洲を抱き竦めると、耳許で囁いた…。

「…アラタさん…エッチしたいの?」

真行寺の息が耳に掛かって、くすぐったい…。
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