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Anniversary12 

Anniversary12


あれから1時間程、橘の飲みに付き合わされた真行寺は、ホテルの部屋へ帰り、ベッドに大の字になった。

「何か、ある意味…疲れた」

風呂に入るのも、億劫になってしまう…。だけど、今日も目一杯、汗をかいたし…。
重い体をベッドから起こして、ユニットバスに入った。

「…アラタさん…もう、寝たかな…?」

シャワーを浴びながら、三洲のことを思った…。
電話した時…何だか、やっぱり元気がなかったみたいで、少し心配だった…。

「…後でメールしてみようかな…」

放っておけないから…。

真行寺は、サッサとシャワーを済ませて、ユニットバスから出た。

腕時計を見ると、23時を過ぎている。

「…もしかすると、もう寝てるかもな…」

ベッドの上に、放り投げておいた、携帯を手に取るとメールが届いていた。

携帯を開いて、確認する…。

「…アラタさんだ

『今、何してる?』

メールを受信したのは、15分程前…。

「まだ、起きてるかな?返事送ってみよ…え~っと…」

『今、シャワー浴びたとこ暑いから、素っ裸だよ~…想像しちゃった!?』

アホな文章を送信した。

少しすると、携帯が光ってメールの受信を知らせる…。

「おっ、きた、きた…ん?」

『変態』

ただ、一言だけ。

「あっ!ヒドイ…」

変態じゃないもんっ!

メールごときにムキになり、返事を返そうとした時、三洲から着信した。
慌てて、通話ボタンを押す。

「もしもし?」

『変態』

「ちっ…違うもんっ」

『…変なメール送信するなよ』

電話の向こうの三洲は、何となくだが…楽しそう。
クスクスと笑っている。

「…だって…アラタさんが元気ないと困ると思って…」

笑わせたかっただけ…。

「…大丈夫だよ、心配しなくても」

三洲は、ベッドへ横になったまま、話をしている。
手には…抱き枕のように、真行寺の枕を抱えて…。

『何か…声聴いたら、アラタさんに触りたくなっちゃった…』

「…東京と大阪だから、無理だろ」

…我慢しろよ。

『…そうだけどぉ…、早く帰りたいなぁ…いっそ、バックレちゃおっかな…』

「情けないこと言うなよ。まだ、初日だろ?それに、意外と…楽しそうじゃないか…」

枕を、ギュ、ギュ~ッと、抱きしめる…。

…ちょっと、ジェラシー。

『そんなことないよ~…。橘さん、すっげ…疲れる…。家の娘と、遊んでやってくれって、そればっか。まだ、6歳の子だよ?』

勘弁してほしいよねっ。

それを言うと、三洲は大笑いして、

「あははっ、子供同士でちょうどいいじゃないか」

『あーっ!もぉ~、アラタさんまで…』

…ヒドイ。

こんな調子で、30分程喋っていた…。

「明日も早いんだろ?もう寝るか…」

『そうだね。アラタさんも早いもんね?明日、また電話するね

おやすみ

「あぁ、おやすみ…」

携帯をパタリと閉じる…。

お互い、独りの寂しさに襲われるけど…週末までの辛抱と、自分に言い聞かせた…。


~・~・~・~・~・~・~


ピピピピ、ピピピピ…。

目覚まし時計が、6時半を知らせた。

「…う…ん…」

右手で、それを止める。

独りの朝を迎えたのは、久しぶり…。

イマイチ…ぐっすり眠れずに朝が来てしまった。
暫くボーッとして…ベッドから出た。

「…ふぁ~…」

アクビをしながら、キッチンへ行き、コーヒーメーカーのセットをした。

「…あとは…パンと…目玉焼きでもするか…」

その準備をしてから、顔を洗いに行った。

真行寺は…?

7時半に、橘とホテル内のレストランで、朝食を一緒に摂る約束をしている。

アラームを7時にセット。
もうじき、ウルサイ音が真行寺をたたき起こす…。


~・~・~・~・~・~・~


「おはようございます」

声を掛けてきたのは、広瀬だった。

「ああ…おはよう」

「…三洲さん、何か…顔色悪いですよ?大丈夫ですか?」

広瀬が、心配そうに覗き込んだ。

「…大丈夫だよ、少し寝不足なだけだから…」

三洲はニコッと、笑って応えた。
広瀬と一緒に仕事をするのもあと僅か…。来週末は、広瀬の送別会が予定されている…。
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