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early spring3 

early spring3


「…真行寺は、何で俺にマフラー編んでくれたんだ?」

「…ん?…寒がりだから?」

三洲の胸の前で組まれた、真行寺の腕に手を添えて…。

「独り寝は寒いからな…。実家じゃ一緒に寝ることが出来ないだろ…?」

こんなこと…面と向かっては言えない。

「…あ…そっか…そうだよね一緒に寝れないなんて、考えてなかったよ…もう、アラタさんてば…可愛いこと言うんだから…」

真行寺は三洲のサラサラな髪に、キスを埋めた。

「…今回の冬、すっげ寒いもんね?アラタさんが寒くて、眠れないと困るしね?でも、それも可愛いけどふふっ…暖房点けよっか」

「そうだな…」

リビングの暖房をONにした…。


~・~・~・~・~・~・~


「アラタさんのお母さんて、料理上手だよね帰りに持たせてくれたお節料理って、毎年家で作ってるの?」

ベッドに入ってから、腕の中の三洲に聞いてみた。帰り際に理子が、

『あーくん達の分も作ったから、持って行ってね。お節、まだ食べてないでしょ?』

そう言って、持たせてくれたのだ。

「ああ、毎年作ってる。小学生の頃、手伝ったことがあるよ…」

「あーくん、手伝って!みたいな!?」

真行寺がドサクサ紛れに言うと、

「…あーくんて言うな」

「いいじゃん可愛いから」

「やだね。もう20代の半ばだろ…子供じゃないんだよ」

実家にいる間中、理子に散々『あーくん』と呼ばれ続けて、恥ずかしかったのだ。出来れば、真行寺の前では呼んでほしくなかった。何だか、子供扱いされてるみたいで…。でも、理子からしてみれば…三洲は何年経っても、理子の子供なのだから、それは仕方がないこと。

「ふふっ照れちゃって…でもさぁ、アラタさんの子供の頃ってぇ…すっげ可愛かったんだろうなぁ

今、こんなに綺麗だからさぁ…。

真行寺はポワ~ンと想像すると…愛しげに三洲を抱き寄せ、額にチュッとキスをした…。

「…可愛くなかったよ、俺は」

三洲は猫かぶりだけど…。

「そんなことない。アラタさんは可愛い人だよ大好き…」

ほんのり熱を帯びた、三洲の頬に触れ…そのまま口唇を重ねていく。三洲はそっと、真行寺の背中へと腕を回した…。

「…んんっ……ふ…んっ」

三洲の柔らかい口唇を、好きなだけ貪り…そっと口唇を離して、ギュッと胸に抱きしめた…。

「…今夜は、ゆっくり休も?」

昼間のあの人混みと、久しぶりに帰った実家…。顔には出さないが、気を遣ってたかも?真行寺も一緒だったし…。きっと疲れてる、そう思った。

「…まだ寝れないよ、真行寺。…俺をこんなにして…責任とれよ」

三洲は腰を真行寺に押し付けた。

「…アラタさん…!?」

三洲の股間に手を伸ばし、パジャマの上から触ると…既に硬くなっていた…。

「…ふふっアラタさんのエッチ

すっげ、硬いよ

「…お前に言われたくはないな。でも…お前には負ける」

真行寺は"どスケベ"だからな。

クスクスと三洲が笑った。

「もぉ…ヒドイこと言うんだから…俺って、そんなに…どスケベ?」

三洲の耳許でコソコソッと囁く。

「…ん…くすぐったいだろ…」

耳に掛かる息に身をよじる仕草が…その表情が、何とも愛らしくて堪らない…。

「…アラタさん…気持ち良くさせてあげるね

パジャマの裾から、手を滑り込ませた…。

「…あっ…」

体の芯に火をつけられたように、全身が火照っていく…。


~・~・~・~・~・~・~


年末年始の連休も終わり、今日からまた仕事が始まった。

「…あ~…今日からまた会社だね」

朝食を摂りながら、真行寺が呟く。甘い正月を過ごしたような、そうでないような…。初詣と三洲の実家以外は、結局どこへも出掛けなかった。真行寺は今年も実家に帰っていない。学生だった頃から、家の中がゴタゴタしていた…。両親の仲は未だに悪く、正月だからと帰っても…気が休まるどころか、逆に気を遣ってしまいそうで…。三洲の家庭が羨ましかった。明るくて、楽しくて…。今は、三洲と暮らしているから…幸せだけど、もし一人ぼっちだったら…どうなっていたか…あまり想像はしたくない。

「今日からまた頑張ろう、真行寺」

「うん、そうだねっ

久しぶりに見る、三洲のスーツ姿…。カッコイイし、それに…色っぽい。今年もまた、楽しいことがいっぱいあるといいな…。そう思う真行寺であった。
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