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early spring4 

early spring4


1月も半ばを過ぎた頃、全国的に大寒波に見舞われた…。

「あ"ーっ、寒いっっ!!暖房、暖房っ」

会社から帰宅した真行寺は、リビングへ直行して、まず暖房を点けた。外は肌を刺すような冷たい風が吹いていて、今夜は雪が降るかも知れないと、朝の天気予報で言っていた。部屋のカーテンを、少しめくり外を見た…。

「…マジ、雪降りそうじゃん?」

ドンヨリとした重い空から、今にも雪が落ちてきそうだった…。

「アラタさん…寒いだろうな…。こんな日に徒歩はキツイよね…。帰ってきたら、お風呂に入れるように汲んでおこっかな…」

独り言をブツブツ言いながら、バスルームへ行き、バスタブにお湯を張る。それから自室で着替えを済ませて…いつものように、夕飯の支度を始める…。

「今日は寒いから、鍋にするかな~簡単だしね~」

冷蔵庫から、材料を取り出す。

「白菜、椎茸、白葱…豚肉、豆腐、あっ!マロニーちゃんも入れよっと」

戸棚をゴソゴソしながら、果てしなく続く真行寺の独り言。

「…マロニーちゃんは…確かこの辺にあったよな…………あった!」

材料を揃え、冷水で野菜類をザーッと洗う…。

「ひゃーっ!冷てぇーっ!」

独りで大騒ぎして手早く洗い、材料を切って鍋の準備をした。

「あっ、風呂のお湯止めてないやっ」

慌ててバスルームへ行くと、お湯がバスタブから、ガシャガシャと溢れていた。こんなところを、三洲に見られようものなら…、

『お湯が勿体ないだろ!?』

と、怒られてしまうこと間違いなし。運良くまだ三洲は帰宅してはいない…。真行寺は、ふぅ…と胸を撫で下ろす。

部屋がだいぶ暖まってきた頃、玄関の扉を開ける音がして…三洲が帰宅した。

「真行寺、ただいま」

愛しい人の声に振り向くと、三洲のコートについた雪に目が止まる…。

「お帰り…って、あっ!雪降ってるの!?寒かったっしょ!?…鼻の頭がちょっと赤いよ

可愛い

思わず、ギュ~ッと抱きしめた。頬も、髪も冷たい…。体も冷えている。三洲も抱きしめられたまま、真行寺の腕の中で温もりを感じながら、ただジッとしていた。

「会社から出たら、もう降ってたんだよ。傘を差す程じゃなかったけど…風が吹いてたからな」

鼻の頭だって赤くなるだろ…。

「そう…。風邪ひくと大変だから、お風呂で温まってきなよ…もう汲んであるから、ね?」

「…ああ、そうするよ」

そう言って、真行寺の首を引き寄せ…口唇にチュッとキスをした。

「…お前の口唇…温かいな」

三洲の口唇は、ひんやりと冷たかった…。

「ふふっ…もっと温めてあげよっか!?」

顔を近づけると、ググッと押し戻され、

「調子に乗るな、真行寺」

「ん"ん"っ…もうっ、ケチっっ」

減るもんじゃないのにっ…。

真行寺は残念そうに、抱きしめていた腕を緩めた。気を取り直し、

「さてと…。俺は、夕飯の支度の続きやるから。今夜は鍋ね

真行寺はニコッと笑い、キッチンへ行った。三洲は寝室へ行き、コートとスーツを脱いで、Yシャツは着たまま寝室を出た。その姿をたまたま見てしまった真行寺…。ジ~ッ…と、見惚れていると…バスルームに入ろうとしていた三洲が、その視線に気がついた。

「ん?なんだ?真行寺」

ギクッとして、

「あっ、やっ…何でもないよっ」

慌てて視線をそらす。
三洲は"変なヤツ"と思いながら、バスルームに消えた。それを確認した真行寺はまた独り言を呟く…。

「…全く、アラタさんてば…何でいつもあんなに刺激的なんだろ…?綺麗な上にあんな格好で…。絶対、誘ってるよ」

体毛が薄い三洲の白くて細い脚…。まるで、女の子が彼氏のシャツを借りて着てるみたいな感じ…。
つまり、早い話が何もかも色っぽく見えてしまうのだ。そんな自分は、相当ヤられてる…。

三洲だからこそ…だが。

「…もぉ、ムラムラしてきちゃったじゃんっ」

それからというもの…。真行寺の脳裏には、明るい場所では滅多にお目にかかれない、三洲のナマ脚がチラついていた。


~・~・~・~・~・~・~


三洲がバスルームから戻ってきた。

「温まった?」

「ああ、いい湯加減だったよ」

濡れた髪をタオルで拭きながら、キッチンへ入ってきた。

「ほら…温まっただろ?」

真行寺を背中から包み込んだ。
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